USCPA(米国公認会計士)の2018年Q4の合格率がAICPAより公表されました。

まずは推移を見てみましょう。

2018年USCPA試験合格率

科目 Q1(1~3月) Q2(4~6月) Q3(7~9月) Q4(10~12月) 累積
AUD 49.27% 54.70% 51.07% 48.54% 50.97%
BEC 56.43% 60.31% 60.17% 60.13% 59.35%
FAR 41.59% 49.17% 48.85% 44.57% 46.22%
REG 49.99% 55.75% 56.55% 50.22% 53.16%

Q2、Q3の過去最高水準から比較するとQ4は少し落としてきましたが、Q4が下がるのは例年通りの傾向です。

年間累積ベースで見ると、

AUDは過去最高の合格率の50.97%(2位は50%)

BECも大きく過去最高水準を塗り替えの59.35%(2位は56%)

REGも過去最高で53.16%(2位は51%)

と、やはり2018年は例年を大幅に上回る合格率をつけています。

参考に2017年の水準と比較してみましょう。

AUD 2018 vs 2017

まずは、AUD。Q1、Q2(過去最高)が例年にない水準で、Q3、Q4も前年同様に合格率が高く、結果年間累積でも過去最高水準です。

BEC 2018 vs 2017

続いてBECも圧巻の高水準。前期と2017年と比較すると、常に5%上回っているような合格率です。AUD同様、Q2が過去最高、年間累積でも過去最高の合格率です。

FAR 2018 vs 2017

FARはQ1が過去最低を記録しましたが、Q2以降は例年並みといったところでしょう。

ただ、近年はFARの年間累積合格率が減少傾向にありましたが、今回歯止めがかかりました。

2013年の48%から4年連続下がり続け、2017年は44%でしたが、2018年で46%に回復しています。

REG 2018 vs 2017

REGも圧巻です。すべてのクオーターで2017年を上回っています。Q3が過去最高で、年間累積でも過去最高です。

2018年USCPA試験は稀に見る当たり年!

過去最高の合格率が3科目、そして最高ではないものの合格率が下がり続けていたFARも下げ止まり、2018年は受験者にとっては、良い年でした!

以前にQ2合格率を分析したように、試験システムの改善が合格率を押し上げている可能性が高いですね。

気になるのは、2019年からもこれが続くのか?です。

過去の平均は45%~50%程度と言われていますので、2018年の水準は明らかに高いです。

高止まりすればよいですが、補整されていく可能性も十分あり得ます。

しかし、今回は試験システムの影響だとすると、一時的なものではないのでこれが続く可能性もあります。

2019年はREGの試験変更の影響が大きいので、こっちが原因で合格率が下がる可能性はおおいにあります。

REG受験の方は十分に準備して臨みましょう。

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