USCPAを受験するにあたって日本人の合格率は気になりますよね。

予備校のパンフレットには日本人受験者数は書かれていません。全体の合格率が記載されています。

そこで、当ブログでは日本人合格率はどうなの?を調べてみました。

まずは全体の合格率

直近の2018年の結果を見てみます。

科目 Q1(1~3月受験者) Q2(4~6月受験者)
AUD 49.27% 54.70%
BEC 56.43% 60.31%
FAR 41.59% 49.17%
REG 49.99% 55.75%

さて、どうでしょうか?これがパンフレットに載っている合格率です。

合格率50%超えてるやん!
BECなんか60%やで!よし!やったるで!予備校申し込も!

となります。

しかし、これはあくまで全体の合格率です。忘れてはなりません。我々は日本人であり、英語は母国語ではないのです。

(なお、このQ2の合格率はかなり高い水準です。通常は45%~50%程度と言われています。別記事を書きましたので、読んでみてください!

日本人の合格率実態

少し古いデータではありますが、日本人の合格率があります。

科目 2015年(日本人) 参考:2015年(全体)
AUD 28.5% 47.3%
BEC 33.9% 56.5%
FAR 42.6% 46.8%
REG 42.7% 49.4%

いかがでしょうか?

ちゃうやん。さっきと雰囲気ちゃうやん。
むずない?AUDとか3割きってんで。

FAR・REGについては計算問題中心のため、さほどの差はありませんが、AUDとREGは大きく差があります。

BECが難しい要因

BECの点数が低くなる大きな要因はWCの論述で日本人受験者が12.8%しか得点できていない影響でしょう。

配点が15%なので、15点中2点しか取れていないことになります。これでは残りの科目で86%の正解率を目指す必要があり、かなりハードです。

ただし、WCでは頻出のところは間違いなくあります。そこを中心に10パターン程度の答案を覚えれば十分合格できます。

ここで、2点となっている要因は多くの受験者が準備をしないで空白回答を出している事実を示しています。

AUDが難しい要因

AUDについては、監査未経験者にはとっつきにくいということでしょう。アメリカ人受験者は監査法人勤務だったり、大学で監査論等を学んできた人が多く含まれています。

一方、日本の場合は監査論を学んだ人は日本の会計士を目指す場合が多く、かつ会計士になってから監査法人に勤めるケースが圧倒的多数です。日本のUSCPA受験者は必然的に監査を経験した人、学んだ人が少ないのではないでしょうか。

 

とはいえ、3割近くは通るということを考えるとそこまで悲観する必要はないです。

あと、これは個人的な意見ですが、とりあえずある程度のレベルで受けてみる、受かればラッキーという人、けっこういるように思うのですがどうでしょう?

日本人受験者数はどれぐらい?

USCPAの場合

2017年のUSCPA試験での日本人の統計情報は、

受験者数:2,041人(全体で95,654人。日本人比率は2%)

平均年齢:34.8歳

女性比率:32%

2015年の受験者は1,793人なので、受験者数は増加傾向にあります。これはUSCPAの有用性が高いという認識が広がってきているのためではないでしょうか。

日本の会計士試験の場合

平成29年の日本の公認会計士試験の場合は、

受験者数:11,032人

合格者数:1,231人

合格率:11.2%

平均年齢:26.3歳

女性比率:19.7%

となっています。

USCPA vs JCPAの受験者

JCPAと比較してUSCPAの方が平均年齢が高いのは、やはり社会人比率がUSCPAは高いのでしょう。働きながら目指せるというのは社会人には魅力です。

USCPAの方が女性比率が高いのも特徴ですね。

男性社会の日本においては、女性が資格を持っておくことは強い武器になります。USCPAは特に、管理業務、国際業務に興味がある方にとって強力な武器になり得るよい資格だと思います。

まとめ

やはり、各予備校のパンフレットを見た印象と、日本人の合格率を見る印象では試験難易度がかなり異なる印象になります。

それでも3割の人たちは試験をパスしていることを考えると、決して運任せの超難関試験ではなく、努力は報われるタイプの試験だと思います。

努力できる人にとっては自分の差別化を図るよいチャンスではないでしょうか。

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