さて、公認会計士(日本の)になるためには、複数試験を突破する必要があり、その最終試験が修了考査と呼ばれるものです。

簡単に説明すると、マークシート式の短答式を合格→論文式を合格→「公認会計士試験合格者」となります(昔は「会計士補」と呼ばれていました。)。一般的には合格者になってから監査法人に就職します。
その後、2年の実務経験と3年の実務補習所(一種の学校のようなもの。授業や試験があります。)を修了後に、修了考査と呼ばれる試験を通過して、正式に「公認会計士」を名乗れます。

この最後の修了考査の2018年度合格率が激減しており、会計士界隈で話題です。私は非常に腹が立っています。
なので、ささやかな抵抗として、次の役員選挙では、大手法人所属の人には投票しません。なにも変えていないどころか、悪化させていると確信をもったので。大手には本当に忠犬サラリーマンのパートナーしかいなくなりつつありますね。

さて本題の修了考査合格率の簡単な推移は以下の通り。

受験者数 合格者数 合格率
平成30年度 1,495 838 56%
平成29年度 1,536 1,065 69%
平成28年度 1,649 1,147 70%
平成27年度 1,811 1,301 72%
平成26年度 2,030 1,438 71%
平成25年度 2,262 1,528 68%

合格者は1,000人を切り、合格率は近年70%前後であったところ、急に50%台まで落ちています。
理由ははっきりしませんが、以下のような理由があるのではと言われています。
①試験難易度が高く、足切り急増
②試験政策の変更
③受験者レベルの低下(しかし、急にここまで劇的に落ちるとは考えにくいですが。)

わたしの周りでは①説が多いです。③が考えにくいので、②だとしても今回の激減は公認会計士協会の問題でしょう。
こんな不安定な仕組みにするから、受験者数の推移をみてわかるように公認会計士の人材は減り続けているのです。修了考査ぐらい、常識レベルの問題が解ければよしとすべきです。そんなマニアックな理屈をこねくり回して「うわー、素敵な問題!!」と喜んでるのは会計士協会の古い体質のおじさま方だけでしょう。クイズやってんじゃないんだよ。
人手不足が叫ばれるなか、特段対策は打たず、金融庁の犬として仕事ばかり増やし続ける害悪の根源に成り下がってないでしょうか?監査の本質を本当に考えていますか?
こんな不安定な制度だと、優秀な人はあえてこんな試験を受けないでしょう。協会の気分次第、運しだいの試験のために数年つぶす可能性もあります。

しかし、今回の合格率激減は本当に腹が立ちます。理由の提示がない点、非常に悪質ですね。ここまでの激減ならなんらかの理由提示があってしかるべきだと思うのですが。

今回、修了考査をパスできなかった人は、本当に残念ですが、次の試験を必ずパスして、報復として速攻で監査法人を辞めてやりましょう!そして「ばーか!」と言ってやりましょう!

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