
USCPAを目指すことを決めたら、次にすることは予備校探しです。
独学も選択肢としてはあるのでしょうが、以前の記事に書いたとおりオススメしません。
予備校で代表的と思われるのは、TAC、Abitus、ProActiveの3つですが、Roger を擁する大原も検討対象にします。
最後に比較表も載せていますので、参考にしてください。
経験者だからわかる専門学校選びで大事なこと
私は、深く考えずに予備校を選びましたが、ちゃんと考えるべきだったと後悔している部分もあります。
USCPA試験を経験したからこそわかる、予備校選びで大事なことを考えてみました。
1MCQのデータベース・問題集のクオリティ
一番大事なことは、MCQのデータベース・問題集です。これは間違いないです。
この問題の質、解説が充実しているかどうかがUSCPA試験をパスするうえで最も大事です。
授業で大枠を掴み、MCQで細かいところを覚えていくスタイルが合格への近道で、MCQは累計で1万問以上解くことになるでしょう。
そこでMCQの解説が充実していると寄り道、回り道が減るので、時間ロスは少なくて済みます。
例えば5,000問解くとして、解説がしっかりしていないケースだとテキストに立ち返ったり、ネットで調べたり、質問を送ったりで1問につき1分以上のロスになり得ます。すると5,000分つまり80時間以上のロスが生じ得ます。
また、問題のクオリティも大事です。些末な論点を延々とやるよりも、大事な論点をまずは完璧にする方が大事です。
理想を言えば、どこが大事な論点か、100%抑えておくべきなのかそれとも余力があればでいいのかちゃんとわかるものがいいです。
問題数が多ければいいというわけでなく、問題掲載の選球眼がよいかどうかが最も大事だと言えます。
2テキストの質
次にテキストの質です。これは結局MCQを解くにあたり、辞書的に使えるのかどうかが大事だと思います。
そして、辞書的に使う以上、日本語の方が圧倒的に効率がいいです。
また、ロジックがしっかり記載されているものが論点の理解のためには理想的であるといえます。
CPA試験は暗記も大事ですが、やはり理解することが先です。
3授業の質
そして授業の質です。
授業自体は1回しか見ないケースが多いと思います。
しかし、わかりにくい授業や、退屈な授業では困りますし、講師と合う合わないがあると思います。
ただ、テキストがしっかりしていれば自習でカバーできますし、講師自体のレベルが低くともテキストのレベルが高ければ授業のレベルも自然と上がりますので、テキストよりも優先順位を下げています。
あとは倍速とか、時短できる授業の方がいいでしょうね。
4有効期限
有効期間には要注意です。けっこう短いところもあるように思います。
1年半で受かろうと思っていても、現在は単位評価に3か月ぐらいかかったり、追加単位取得に時間がかかったりするので、受験開始までに半年ぐらいかかるケースもありえます。そこで有効期間1年半とかだと実質1年ぐらいしか有効期間がないということもありえます。
例えば、入学直後に単位評価を申請⇒3か月後、単位足りないことが判明⇒追加単位を取る⇒その後、さらに3か月。となると、試験を受けるまでに半年必要となります。
有効期間が過ぎると想定外の支出もありえますので、要注意です。
5値段
値段は結構学校によって違います。そして結構な出費になります。
ただ、ここをケチるのはオススメしません。
自分の勉強スタイルに合うものを選ぶべきです。差があるといっても20万円程度です。
もちろん大金ではあるのですが、もし、試験に落ちて追加で1試験を受ける場合、アラスカ出願であれば約650ドル+交通費がかかるわけです。
そして、落ちることはわりとよくあることです。むしろ何回か落ちる方が普通です。すると、7万円とかガンガン払っていくことになってしまいますので、安い授業の結果、何回も落ちたら結局高くつくリスクもあるのです。
さらに再試験による時間ロスや、科目合格の失効リスクを考えると、予備校選びの際には、いったん価格は無視して自分がよいと思うところを選ぶことをオススメします。
最後の最後にお財布と相談するべきでしょう。
そして、本気であればあるほど、値段は気にしない方がいいです。
各校の特徴
まずは各校の特徴を見てみましょう。
プロアクティブ
概要
最大の特徴:創業者かつ講師を務める佐々木先生。良くも悪くもクセがあります。個人的には好きですが、合う合わないはあるでしょう。テキスト、問題集すべて英語です。
勉強スタイル:虎ノ門に教室ありますが、基本的にはweb受講。
提携教材:Wiley(だと思っていましたが、ホームページにもパンフレットにも特段記載ないですね。)
単位取得:グアム大学
テキスト等の言語:完全に英語(テキスト、MCQ、TBS全てにおいて日本語翻訳なし。ただ、授業は当然ながら日本語で行われます。)
授業料:259,200円(税込)ただし、単位費用は含まれません
結論的には、ここは私の勉強スタイルには合いませんでした。
ただ、佐々木さんの授業がイケてるかどうかは別として、面白いのは面白いですし、英語発音がきれいです。発音がきれいなことがメリットと感じたのは、実はこの記事を書いている途中です。他校のサンプルを聞いていて、日本語英語発音の講師がけっこういることに気付きました。
英語学習は基本的には私はオススメしていません。理由は冒頭同様、
を参照してください。
問題のクオリティ
ホームページによると、データベースのMCQ問題は6,000問以上(テキストにも2,000問とも別途書かれていますが、データベースの問題集と被っているのも多いので、6,000問程度なのではないでしょうか)、TBS100問以上が収録されています。Wileyの問題集が使われているようです(過去は今は亡きBISKと提携していたようなので、その問題も含まれているかも)。
問題は全てウェブ上にあります。そして、日本語訳は一切ありません。
問題数:6,000問あれば十分でしょう。というより、私はおそらく3,000問ぐらいしかやってません。短期合格を目指す場合、6,000問全てをやるよりも、3,000問を2回やる方がいいと思っているからです。
問題の質:「答え間違ってるんじゃないか?」と思うことがあったりしましたが、致命的にレベルが低いとかはないので、質としてはそう低くないでしょう。収録問題をしっかりやることで十分合格レベルを目指せます。
しかし、気に入らないことがいくつかあるので、代表的な問題点を挙げます。
①問題の解説がなぜかすべて口頭
これは、本当に勘弁してほしかった。文章での解説さえあければ、ProActiveへの不満は9割消えます。
そして、佐々木先生の口頭解説もちゃんとしてるときはちゃんとしてるんですが、これは冗談抜きで「これはAだな。だからA!」みたいな結論だったりして、
とか、「これは悪い問題だな。気にしなくていいよ」とか言うんですが、
どの授業か調べて、テキスト確かめて、ビデオ再生して、その場所まで早送りして、、、
この場で言ってくれれば数十秒で片付く話が、数分単位のロス。ましてや、通勤中にスマホで勉強してるときには無理な話やで。
17/12/11:
2018年1月の試験よりFAR Nonprofit Accountingの出題内容が変更されます。変更に伴い12月11日(月)よりFAR Nonprofit Accountingの
講義動画及びPDFテキストをアップデート致しました。また、過去問データベースの該当問題につきましては
近日中に一時的に非公開とさせて頂き、過去問題が公式に発表され次第
順次公開してまいりますので、何卒ご了承くださいませ。尚、講義にてMultiple Choice 7問+Simulation 1問を解説しており
こちらで試験対応可能ですので、よくお取組み頂ければと存じます。ProActive受講生サイトトップより
テキストのクオリティ
すべて英語ですが、だいたいの論点は網羅されていると思います。ただ、具体的な仕訳とかが載ってないケースもありますので、結構色々自分で調べました。もしかしたら仕訳覚えなくても受かるのかもしれないですが。
さらに言うと、連結財務諸表の完全形は載ってませんでした。作り方の説明は当然あります。でも、資本連結とか、成果連結みたいな概念では習いません。なんか、ザクッと内部取引消すみたいな。監査法人に入ったら非常に困ると思うレベルです。
あとは何せ英文だし、PDFを打ち出したものなので、自分の疑問点がどこに解説されているのかわかりにくくて困りました。
辞書的に使うにはあまり適していないようにも思います。
MCQのチャプター名と授業のチャプター名がリンクしているわけでもなく、順番通りというわけでもないので、
授業について
講義時間は以下の通り
FAR:42時間
AUD:24時間
REG:36時間
BEC:16時間
合計で118時間と非常にコンパクトです。これは、短期合格を目指す人にはありがたいです。
なお、1.5倍速再生が可能なので、さらに時短が可能となっております。
参考として、現地アメリカのWiley(授業時間等が短いとの口コミが多い学校)のホームページには、"140+ hours video instruction"と記載されています。会計学を修めたアメリカ人が受験を目指すことが多いことを前提とするとWileyよりさらに短い時間の授業は不安になるレベルではありますが、この短さでも75点を目指すのであれば問題ないのかもしれません。
しかし、やはり授業直後にMCQを解いても、
有効期限と単位を含めた価格
サポート期間は5年です。これはかなりいけてます。5年あれば途中であきらめない限り、まず合格できるでしょう。
そしてeラーニングコースの価格は以下のようになります。
授業料:259,200円(税込)
入学金:10,800円
30単位:300,000円(為替の影響でたまに改定しているみたいです)
パンフレットを取り寄せると、期間限定の割引券がもらえたように記憶していますので、そこから更に数万円安くなります。
ここで注意すべきは、授業料の中に単位料金は含まれていません。
3単位につき30,000円必要になります。
合計すると税込後で570,000円とけっこうな値段です。
こう見ると、たいして安くないんですよね。
ただ、2年以上の長期戦を見据えた場合にはかなりお得かと思われます。
まとめ
結論的に、わたしはオススメしません。
私の勉強の仕方にあわなかったです。(通勤時間を使って、MCQ中心に解いていき、わからないところをしっかり調べるスタイル。)
もちろん、合格できましたし、他にも合格者は多数いるようですので、合格できないというわけではありません。
あう、あわないの問題かもしれません。
しかし、なぜ文書解説を載せないのか。
さらに、Wileyでは非政府会計の更新は当然行われているものと思われますが、ProActiveで更新されていないのは本当に謎。
更新のレベルの低さを見るに、ProActive独自では更新できるだけの能力がないと見る他なく、今後のリース改正やトランプ税制に本当にちゃんと対応できるのか不安すぎて、人にはお勧めできません。
勝手なイメージですが、75点狙いなのかなと思います。
TAC
概要
最大の特徴:手厚い講義。直前対策。TAC教材+ベッカー教材。
勉強スタイル:各地に教室あり。教室スタイルと通信スタイルがありますが、学生・時間が有り余っている人以外は基本はweb受講がいいでしょう。
提携教材:Becker
単位取得:ブラッドリー大学
テキスト等の言語:TACオリジナル教材は日英、Becker教材は英語。
授業料:535,000円(税込)ただし、単位費用は含まれません
USCPAだけでなく、日本の会計士試験、税理士、公務員、BATIC、TOEIC、司法試験(Wセミナー)と幅広い資格の専門学校TAC。
上場企業でもあります。
私も公認会計士試験の時にはお世話になりました。その時の感想としては、「完全武装」。
会計士試験では当時大原と勢力を2分していましたが、大原よりも細かいところまで学習しに行くイメージでした。
USCPAでも手厚い説明がされているようで、校風がでますね。
場合によっては「やりすぎ」と思う場面も出てくるかもしれませんが、確実に受かりたい人にはオススメできる学校でしょう。
MCQのクオリティ
ホームページによると、データベースのMCQ問題は6,300問以上、TBS+WCで340問以上が収録されています。問題はBeckerのオンライン、紙の問題集を利用しており、最新のものに更新されています。
さらに、授業内容確認用のTAC問題集(日本語解説付き)もあるようで、至れり尽くせり感があります。(むしろBecker使わずこれだけで合格できたという口コミもあります。)
問題数:6,300問あれば十分でしょう。TBSも340問以上はすごい。私はTBSの準備はほとんどしませんでしたが、それはProActiveのTBSやりにくかったというのが主な理由であって、ちゃんとした問題ならやっておきたいところです。WC対策もちゃんとしてそうですね。
問題の質:Beckerの問題そのまま利用していますので間違いないでしょう。収録問題をしっかりやることで十分合格レベルを目指せます。
Beckerオンライン演習ソフトがどんな感じか知りたいのであれば、下記のリンクが参考になります。下記リンクとリンク先の一番下についてる各問題へのリンクで確認できます。
・☆を付けることで、苦手な部分やあとで確認したいところを簡単にレビューできる。
・未学習問題と間違った問題、☆を付けた問題だけを出題させることができる。
・何秒経過したかわかる。
テキストのクオリティ
TACオリジナルテキストとBeckerテキスト両方使えます。
そして、TACオリジナルテキストとオリジナル問題集はちゃんとリンクしており、相互参照しながら勉強をすすめることができます。
テキストは非常に丁寧でわかりやすい印象です。
TACテキストの特徴としては、直前総まとめテキストで最後に大事なところをざっとレビューしやすいところでしょう。
WCの直前まとめがあるのもありがたいですね。
特にREGは似たような論点なのに結論が違ったりするものが出てきて頭が混乱しやすいところです。最後に整理出来たら本当に助かると思います。
テキストサンプルは以下のリンクにあります。
授業について
講義時間は以下の通り
FAR:42時間 3時間×31=93時間
AUD:24時間 3時間×13回=39時間
REG:36時間 3時間×21回=63時間
BEC:16時間 3時間×14回=42時間
これにさらに直前対策が各3回ありますので、3回×3時間×4科目=36時間が追加されます。
合計で273時間です。(1.4倍速できるようです。)
有効期限と単位を含めた価格
サポート期間は2年です。合格のために1年程度は必要だと思いますので、2年は許容範囲だと思います。ただ、現状の単位評価(USCPA試験を受けるための前提審査)に3か月近く必要になっていることを考えると、少し短い可能性もあります。
このあたり、各校の担当者としっかり相談しつつ計画をたてないと大きなリスクになり得ますのでご留意を。
あと、注意が必要なのはBeckerオンライン演習ソフトは有効期限が使用開始から18カ月である点です。紙の問題集もあるので、2年間のサポートが過ぎて問題集が使えなくなるということはないですが、オンラインをベースに考えている人はご留意ください。
そして総合本科生(Web)の価格は以下のようになります。
授業料:535,000円(税込)
入学金:10,000円
30単位:169,500円
有資格者は割引があります。例えば、公認会計士であれば15%オフになるので、授業料は80,250円安くなります。簿記3級やTOEIC600点以上でも5%オフがありますので26,750円安くなります。他にもTOEIC800点や株主優待等の10%割引もありますので、利用できるものは利用しましょう。
ここで注意すべきは、授業料の中に単位料金は含まれていません。
3単位につき16,950円必要になります。
割引前で合計すると税込で714,500円とけっこうな値段です。
ですが、ProActiveと比較した教材等の価値は1.5倍どころではありません。
私の感覚ではありますが、ProActiveへの57万は高いと思います。一方、TACの内容を見る限り、71万円でも納得できるような気はします。
まとめ
さすがの有名校といったところです。
教科書も詳しいし、Becker教材も使えるし、至れり尽くせり。高いだけあるという感じですね。
ちゃんとやれば確実に合格できるでしょう。
しかし、テキスト数も多そうで、きちんと最初から最後までやりたい人は挫折しそうな雰囲気がプンプンします。
期間も2年なので、全部は使いきれないという前提で学習した方が合格は早そうです。
勝手なイメージですが、90点台を狙える教材だと思います。
Abitus
概要
最大の特徴:オリジナル教材を使用した、完全日本語スタイル。日本人向け対策に特化。
勉強スタイル:東京・大阪に教室あり。教室スタイルと通信スタイルがありますが、学生・時間が有り余っている人以外は基本はweb受講がいいでしょう。
提携教材:オリジナル教材
単位取得:カリフォルニア州立大学イーストベイ校
テキスト等の言語:TACオリジナル教材は日英、Becker教材は英語。
授業料:553,500円(税込)ただし、ライトパック。16~18単位含む。
USCPA特化型予備校。
完全日本語翻訳対応が売りで、「合格者数No.1」を名乗っていますので、安心の実績です。
2018年11月4日現在のホームページでは累計合格者数3,425人となっています。日本人USCPAの数はわからないのでこれが多いのかどうかはわかりませんが、それなりのシェアがあるのでしょう。(しかし、どうやって他校と比較してるのかは不明ですが)
私も、USCPA学習は日本語ベースにした方が早いと思います。インプット日本語でアウトプット英語のスタイルがオススメですので、Abitusのやり方は大多数の日本人にとって非常に効率がいい方法だと思います。日本語で意味を知ってからでないと単語というものは頭に入ってきにくいものです。
日本人のためのUSCPA学習に特化し実績を残してきた学校です。やりすぎるわけでもなく、最低限というわけでもなくバランスがいい印象です。入門者から上級者までオススメできる学校でしょう。
MCQのクオリティ
問題数:パンフレットには問題数の記載がありませんでしたが、プレスリリースを見ていますと、データベースのMCQ問題数は2,747問です。FAR:910問、AUD:519問、REG:726問、BEC:592問とのことで、他校に比べると少ない印象です。
TBSやWCの問題数はわかりませんでした。
しかし、問題数が少ないことは個人的には悪くないと思っています。
ProActiveでは同じような問題も多く出てきましたし、結局3,000問程度しかやってないですし、自分で適当に取捨選択したので、もしかしたらやるべき問題を捨てていたかもしれません。それよりも受験のプロの選球眼に頼った方が安心感はあります。
さらに、この2,747問をちゃんとやり切る方が、6,000問をなんとか1回こなすよりもはるかに価値はあるはずですので、合格実績をみても問題の少なさを不安に思う必要はないでしょう。
問題の質:サンプルを見る限り、他校と変わりはなさそうで問題はないでしょう。授業ときちんとリンクしているので、うまく使えば学習効率はよさそうです。
サンプルは下記リンクのデモ画面から入りました。
テキストのクオリティ
見やすいテキストで、わかりやすいですね。
さらにいいのが、索引がついているようです。これがあれば、辞書的な用途ではかなり使いやすいですね。
テキストはけっこうシンプルな感じにも見えますが、索引を見る限り、論点はきちんと潰せそうな感じがします。
授業について
講義時間は170時間とのこと。(0.8倍から2倍に調整可)
有効期限と単位を含めた価格
サポート期間は5年です。
これは安心ですね。
そしてライトパックの価格は以下のようになります。
授業料:553,500円(税込)
入学金:10,800円
12単位:95,040円
授業料の中に単位が16単位から18単位含まれていますので、18単位とるとすると不足は12単位。
3単位につき23,760円必要になります。
合計すると税込で659,340円とTACとProActiveの中間につけてきました。
ただ公認会計士・税理士で15%オフとれるなら、TACの方が安いです。株主優待とかTOEIC800以上でも10%オフあるので、ほぼ同額ですね。
まとめ
さすがに日本人向けだけあって、アプリや20分のユニット方式といった通勤時間に適した勉強スタイルを提供してくれており、大変ありがたい。
MCQを絞る、通勤時間を活用する、テキストを辞書的に使う、日本語インプットと、私が理想とする環境です。
サポートも長く、安心して使えますね。
イメージ点数は85点というところでしょうか。
大原
概要
最大の特徴:完全にRoger乗っかりのUSCPA対策。学校法人なので、24単位認定無料。
勉強スタイル:各地に教室あり。教室スタイルと通信スタイルがありますが、学生・時間が有り余っている人以外は基本はweb受講がいいでしょう。
提携教材:Roger
単位取得:大原
テキスト等の言語:ポイントをまとめた日本語レジュメあり。ただしRoger教材は英語なので、実質英語で学ぶことになります。
授業料:553,500円(税込)ただし、ライトパック。16~18単位含む。
資格学校大手で、公認会計士試験ではTACとトップシェア争いをしています。
私は公認会計士の終了考査でお世話になりました。TACよりもポイントを絞るイメージがありますが、USCPA試験での独自性は少ない印象です。
講義はRogerの講義そのままも見れるのが他校にない特徴でしょう。もちろん日本語教師による講座も選べます。
Roger講義を受けれる事は大きなメリットだとは思いませんが、Roger先生はおそらくUSCPA界での知名度はトップクラスなので、気になる人は見たいかもしれません。
そして英語のテキストで日本語講義、これを「Hybrid Study!」というそうです。
「日本語テキストで勉強するよりも、英語から勉強することが合格への近道」と言っていますので、ProActiveと同じ思想、Abitusとは逆の思想です。
学校法人なので、単位認定に提携校がないのもおもしろいですね。
あとは、学校法人だからでしょうか?受かってからの資格登録サポートがないようですね。まあ他校でお願いすれば済む話ですね。
特徴的なのは、大原の合格者の声に載っている人、かなりスペック高いです。ちょっと見てほしいですが、TOEIC900点越え多発、800点なんか普通って感じ、公認会計士多い、簿記1級、東大、京大、早稲田、慶応。。。
ひとつ、いいなと思うのはスマートパスという機能です。自分の解いた問題の正誤記録だけでなく、これまでの受講者で合格した人の試験の正答率もわかる機能があるようです。
これは、客観的に自分の位置がわかるので、非常にいい機能だと思います。
MCQのクオリティ
Rogerまんまなので、クオリティに問題はないでしょう。
Rogerの情報によるとMCQは5,800問、TBSは400問です。十分ですね。テキストの方にも問題はあるようですので、そっちである程度慣れてから、データベースに移行するようなイメージの様です。
問題解説文は、英語。慣れるまでは少し辛いかもしれません。
ですが、Rogerまんまということを考えると、解説もしっかりしてるでしょう。そこまで不安になる必要はないと思います。
版はスマホで使えるとパンフレットに書いてありますので、通勤でも大丈夫そうです。
(Rogerのサイトのスマホアプリは使えないようなのが残念ではあります。)
テキストのクオリティ
テキストはRogerなので、これも安心ではあります。
テキストが日本語対応していないのですが、この点、大原ホームページでは、専門用語の単語集とポイントレジュメは日本語なので、しっかり深く理解可能と言っています。これは私はマユツバだと思いますね。
日本語ポイントレジュメのサンプルは見れるのですが、一部なので判断が難しいです。しかし、ポイントレジュメというだけあって、そんなに網羅的にはなってないような気がします。そして、大枠の理解よりも、細かい論点の理解でどちらかというと私は苦しみましたので、細かいところこそ日本語が欲しいところです。
しかし、あまりテキスト情報も確認できませんので、入学前に実際に見せてもらう方がいいかもしれません。
授業について
具体的な時間がわかりませんでしたが、コマ数は書いてあったのでそれを書きます。
アカウンティング入門:12回
FAR 1:12回
FAR 2:12回
FAR 3:12回
AUDIT:12回
REG-TAX:12回
REG-LAW:12回
BEC:12回
全部で96講義もあります。けっこう多いですね。特にFARは手厚い。
パンフレットの講義画面を見てると、1講義の合計時間が2時間半なので、合計240時間程度でしょうか?
(2倍速可)
授業は英語版、日本語版2つあります。
Rogerさんの講義も見てみました。
というか、これわかるんやったら、アメリカの専門学校に直接申し込む方がええで。
完全なる英語、なんとなく雰囲気はわかりますが、USCPA試験で雰囲気でわかった気になるのは危険ですね。テキスト全然見ずにホワイトボードベースで喋り続けるし、並の日本人にはきつそうです。しかし、なんか楽しそうな授業の雰囲気ではあります。
日本語講義はいたって普通。おばちゃんが喋ってます。普通にわかりやすいですが、やはり英語発音がちょいちょい気になる。やはり佐々木先生か、ルー大柴以外は英語と日本語混ぜると危険ですね!
不安なのはWC対策どこまでできるのか。Rogerベースだと、英語論文の書き方とかは知ってる前提で話が進む可能性もありますね。
有効期限と単位を含めた価格
有効期間は2020年3月末です。
なんでしょうか、この仕組みは。入学後何カ月とかではなく、一律2020年3月末になっています。学校法人なので、卒業時期等を設定しないといけないとか?
2018年8月開始コースで最長1年8ヶ月で、本日現在申請で1年5ヵ月です。
これは短い。初学者の場合はこの時点で選択肢から外れる可能性大です。
というかタイミング合わなかったら、利用可能期間が異常に短い事態もありえるのでしょうか。
大原の動画を見ていますとスケジュール例はこんな感じです。
(学習期間)20×1年8月→20×2年8月
(受験期間)20×2年8月→20×3年2月
ちょうど1年7ヵ月で合格計画を標準例としているようです。1回もミスらないスケジュールを前提にしてますね。そして、11月入学だと、すでにこのスケジュールに合わないという…。
Webコースの価格は以下のようになります。
授業料:453,000円(税込)
入学金:6,000円
6単位:32,000円
授業料の中に単位が24単位含まれていますので、不足は6単位。
3単位につき16,000円必要になります。
合計すると税込で491,000円と最安値。
さらに公認会計士・税理士、TOEIC 730等で10%オフとれるので、さらに安くなります。
まとめ
悪くないと思いますが、英語テキストがどの程度使いやすいのか。例えば日本語テキストなら、試験前日にざっと全部流し読みできると思います。一方で英語だと、それが難しい。辞書的な使い方についても英語だとパラパラめくってココ!って探しにくいんです。
もう1つの問題は、有効期間が短い。紙ベースで勉強するなら、最悪サポート終わっても大丈夫ですが、ウェブの優秀なMCQデータベースが使えなくなるのは痛い。
とはいえ、最安値ですし、なんといっても安心のRoger。
安いし、英語テキストとProActiveと似ているところがありますが、MCQは明らかにRoger がいいでしょう。
有効期間だけはProActiveに軍配があがります。
この有効期間の短さだけは気をつけましょう。計画的に行かないと、後悔するかもしれません。
得点は、英語力次第ですが85点〜90点狙える教材でしょう。
まとめ
さっさと受かりたいならAbitus、きっちりやりたいならTAC、値段で悩んでるなら大原(期間には気を付けましょう)という印象です。
そして結論として人に勧めるなら私はTAC、Abitusを推します。
やはり、日本語テキストがいいと思います。
どちらがいいかは一概には言えないです。割引を使えばTACもそれほど変わらないですし。どちらも良さがあります。
安い、うまい、早いの完璧な学校はないので、気になるところは事前にきっちり学校に聞いて、一度決めたら学校を信じてやりきりましょう。
あとで「やっぱりあっちが。。。」と思ってもお金がかかる話なので、なかなか変えれませんので、最初にしっかり考えましょう!
自分が本当に計画通りに勉強できるのか、何年ぐらいかける予定なのか、期間延長費をかけるつもりなのか、英語で勉強をやり切る覚悟があるのかetc.
(参考)比較一覧
最後に簡単な比較表を入れておきますので、ご参考にどうぞ!
TAC | Abitus | ProActive | 大原 | |
---|---|---|---|---|
価格(30単位を想定) | 714,500円 | 659,340円 | 570,000円 | 491,000円 |
有効期間 | 2年 | 5年 | 5年 | 2020年3月末まで |
使用教材 | Becker | オリジナル | 問題はたぶんWiley
テキストはオリジナル |
Roger |
教材言語 | TACテキストは日本語
Abitusよりは日本語少な目 |
問題集もテキストも完全日本語 | 教材はすべて英語 | 教材はすべて英語
ただし、日本語レジュメもある。 |
MCQ問題数 | 6,300 | 2,747 | 6,000 | 5,800 |
MCQ正誤記録機能 | 〇 | 〇 | × | ◎(合格者比較可) |
通勤学習しやすさ | ○ | ◎(iOSアプリあり) | △ | ○ |