
USCPA試験合格した方の中には、監査法人へ転職される方もいるかと思います。
USCPAはUSCPAの強みを活かすべきで、無理にJ-CPAと同じ能力を目指す必要はありませんが、J-CPAと同じ職場で同じような事をする可能性も高いので、業務開始前にある程度の準備はしておきましょう。
監査法人勤めの経験とUSCPA試験経験から、監査法人業務開始前にやっておきたいことをピックアップしました。
監査法人勤務前にやっておきたいこと!
エクセルは必須!
多くの監査調書はエクセルで作成されますので、エクセルの基本的な使い方は必須です。これができないと仕事が全くすすみません。
そして、データ分析や抽出において、いろいろな関数を使用することが多いです。
ただし、そこまで複雑な関数は頻繁には出てこないので、まずはシンプルな関数をマスターしましょう。
・SUMIF
・IF
・VLOOKUP
・ROUNDDOWN
・COUNT
・COUNTA
あとは、ピボットテーブルと、フィルタ機能はかなりの頻度で使いますので早目にマスターしましょう!
電卓を使いこなせ!
USCPA試験では、電卓は使いませんが、実務では結構使います。
そして、公認会計士試験突破者は電卓早いです。私も電卓には自信ありますし、自信があるJ-CPAは多いと思います。
右利きの人は左手で電卓を打ち込む人が多いです。右手に鉛筆を持ちつつノールックで電卓を叩き、答えを出した瞬間に解答を書き込むためです。
現金実査の時とか、クライアントの前で電卓を叩くこともありますし、表示チェックで電卓を叩くことも多いですので、人差し指の一本指打法は遅いしカッコ悪いのである程度電卓を打てるようにしておきましょう。
ちなみに、電卓のボタン配置はシャープやキヤノン、カシオ等で違います。
TACで買った電卓がシャープやったからな。
連結財務諸表と連結キャッシュフロー計算書の作成
USCPA試験では、連結財務諸表、キャッシュフローについての問題を解くには解きますが、一から連結財務諸表や、キャッシュフローを作成することはありませんし、かなり初歩の初歩しかやりません。
連結財務諸表は一度は作っておくべきです。連結仕訳のレビュー等は1年目からやることもけっこう多いですが、やはり作り方が分かっていないものを監査することは難しいです。
簿記1級をとる必要はないと思いますが、簿記1級のテキストで練習してみることをオススメします。
連結以外も簿記1級の範囲はある程度知っておいた方がいいです。USCPAと比べると1級はかなりムズかしいですし、あまり問題を解くことに実務的な意味はないような気はしますが、内容としては知っておくべき内容です。
会計基準もざっくり知っておくほうがいいと思うので、会計監査六法を買って目次ぐらいはざっと眺めておくのがいいでしょう。
(六法は分厚すぎてやる気がなくなると思いますのでLite版がオススメです!)
英語!
最近は昇格要件でTOEICの最低点数が決められていたりするので、英語をやっておくにこしたことはありません!
まとめ
基本的な仕事は監査法人入ってから徐々に覚えればいいと思いますが、この記事に書いたことはある程度事前にやっておいたほうがいいです。
1年目の人は、日本の会計士でもUSCPAでもどっちにしてもあまり即戦力としては考えられていません。
1年目の仕事の仕方としては、多少鬱陶しがられてもとにかく先輩に仕事のやり方を聞きまくることが重要だと私は思っています。(というか、1年目の人に仕事を教えるのも先輩の仕事です。鬱陶しがる人は、単なる怠慢だと私は思っています。)
しかし、その質問の前提として知識は必要ですので、ある程度準備しておきましょう!