USCPA試験を受けるにあたって知っておきたいことがあります。
①MCQの2つ目のテストレットでは、1つ目の試験の出来に合わせて難易度変化する。
②試験問題の中に採点されない問題が存在する。
②試験問題の中に採点されない問題が存在する。
この2つを知ることで、試験中に自分の出来を推定したり、明らかに難しい、異質なものは採点されないのでは?というある意味、難しい問題をあきらめる言い訳を与えてくれます。
MCQの難易度変化について
USCPA試験では、マルチプルチョイス問題のTestlet2の難易度がTestlet1の出来によって変わります。
Testlet 1の問題は必ずMediumの問題が来ます。ここで一定のレベル以上の正解であれば難易度変化により「Difficult」の方に行きます。そして、それ以下であれば再び「Medium」を解くことになります。
なので、Testlet2を解いていて、「難しくなった」と感じれば、それはTestlet 1がうまくいったということです。自信を持って進めましょう。
TBSやWCについては、難易度変化はありません。
でも、Testlet 2がムズなったら正解率減るし、損ちゃうの?
USCPAの試験は統計的な記録をとり、配点を決めています。簡単に言うと、過去に多くの人が間違えた問題の配点は高く、多くの人が正解した問題の配点は低くなっており、必ずしも正解数が多いからと言って有利なわけではありません。
「Difficult」の方のTestletの正解数と「Medium」の正解数が同じであった場合は「Difficult」の方が点数が高くなりますし、統計的に不利になることはあまりないように調整されていると考えておいてよいでしょう。
ただ、この難易度変化ですが、私を含めそんなに感じない方も多いようです。私は、REGはむしろ簡単になったように感じましたし(計算問題が増えたように感じました)、他の科目も特段難しくなったとは感じませんでした。(BECで「マニアック!無理!」と感じる問題はあったような記憶はありますが。。。)
なので、明らかに難化するというよりは、そういう傾向があるという程度なのかもしれません。
採点されない問題がある
USCPA試験では、採点されない問題(Pretest Questions)が一定数出てきます。
これは、AICPAの情報収集目的で行われるもので、その質問の質を確かめたり、将来において通常の問題となったケースでのスコアリング情報として使用されます。
さて、では具体的には何問ぐらいこのPretest Questionsは出てくるのでしょうか?
テスト項目 | Pretest Questions数 |
---|---|
Multiple-Choice Questions | 12 |
Task-Based Simulations | 1 |
Written Communication Tasks | 1 |
割合にすると以下のようになります。
科目 | 問題数 | 採点されない割合 |
---|---|---|
FAR | MCQs 66問 | 18.1% |
TBSs 8問 | 12.5% | |
AUD | MCQs 72問 | 16.6% |
TBSs 8問 | 12.5% | |
REG | MCQs 76問 | 15.7% |
TBSs 8問 | 12.5% | |
BEC | MCQs 62問 | 19.3% |
TBSs 4問 | 25.0% | |
WCs 3問 | 33.3% |
けっこうな割合で採点されへんのやな
私が試験を受けた感想ですが、一部トリッキーな問題があるようには感じますが、こんなに多くの割合で採点されない問題があるような実感はありませんでした。
問題を解きながら「これは絶対捨てても大丈夫!」と思ったことは1度しかありません。なので過度に期待することはできませんが、こういう問題がありうるということを頭に入れておけば、やたらに難しい問題はあきらめがつきますし、試験が解けなかったとしても受かっている可能性も大いにあると前向きな気持ちになれますね。実際、私はREG落ちたと思ってましたが、受かってました。。。
まとめ
これらのUSCPA試験の特徴は知っておいて損はありません。ただ、難易度が変わったとか、Pretest問題だ!とかが明確にわかるというわけではないので、あくまでそういうこともあるという心づもりをしておくという類のものだと思います。
ただ、これらの要因が
試験あかんかったのに、受かったわ!ラッキー!
とか、
けっこういけたと思ったのに、アカンかったわ…
といった状況を作りやすくしているものと思われます。
なので、試験が終わった後は、「結果が出るまでわからない!」という気持ちで試験結果日を待ちましょう!