USCPA試験にかかる費用は実際いくらぐらいなのでしょうか?

「受験にあたって、専門学校費用だけ見ていたら、思わぬところでお金がどんどんかかっていく。。。」

という人はけっこう多いと思います(少なくとも私はそのひとり。。。お恥ずかしい。。)。

専門学校のパンフレットを見ていても全体の費用は書かれていません。

 

受験を決める前に実態を見て、計画的に決めましょう!

USCPA取得にかかる費用一覧!

どの専門学校を選ぶか、単位不足がどれぐらいあるかで費用は変わってきますが、一例として試験合格までにかかった私の実際費用です。

費用 備考
専門学校費用 約25万円 ProActiveを選びました。
追加教材 約1万3千円 FARのSUPER直前対策という教材を買いました。

正直言って、買う必要はなかった。。。

教育給付金 約▲5万円 教育訓練給付制度で授業料の一部が戻ってきています。
追加単位費用 ゼロ 大学で会計系の単位を多くとっていましたので、アラスカ受験で追加単位は不要でした。

(なお、ワシントンライセンス取得時に追加単位を取得しています。20単位不足でさらに21万円払っています)

学歴審査(NIES) 220ドル NASBA - International Evaluation Servicesに学歴審査を依頼します。これは大学の単位が会計分野なのか、単位として認められるのか等を評価してもらうために行います。
成績証明書 1,000円 学歴審査に必要となります。費用は大学によると思います。
郵便料金 2,000円 学歴審査書類をNIESに送る必要があります。

私はEMSを利用しました。

出願料金 345ドル アラスカ出願。

初回175ドル

2回目以降85ドル×2回=170ドル

受験料金 1,042ドル 1科目落としましたので、合計5回受験しています。

208.4ドル×5科目

国際試験追加料金 1,782ドル 356.55ドル×5科目

受験料金より高い安心のぼったくり価格!日本受験の場合に発生します。

受験地までの交通費 5,000円程度 1,000円程度×5回。受験地(東京・大阪)への費用が必要です。
合計 約59万3千円 1ドル110円計算

3,389ドル(約37万円)+22万1千円

 

(なお、ストレートで通った場合は、上の例から出願料金▲85ドル、受験料金▲208.4ドル、国際追加料金▲356.55ドルで約650ドル(7万1千円)安くなり、52万円になります。)

改めて見てみるとけっこう高いですね。では詳細を見ていきましょう!

専門学校費用

わたしの場合は、会計のバックグラウンドがあり、英語もある程度できるということで完全に価格だけで選びました。

TACやAbitusにすると50万円ぐらいになりますので、合計85万円程度まで膨らみます。

ただし、追加単位料金が授業料に含まれているケースもあるので、単純には価格比較はできません。(後ほど少し説明します。)

合格後に、CPAライセンスを取得するのかも含めて総合的に考えるべきでしょう。

また、専門学校は安易に価格だけで決めるのはオススメしません

十分比較検討しましょう。ここで焦ると勉強開始後に後悔するかもしれません。

 

あとは、ProActiveの場合、直前対策は別売りです。12,000+税となっており、4科目全部買うと48,000円+税なので、けっこうな追加出費です。

こういう追加出費の有無も確認しておくべきでしょうね。

なお、教育訓練給付金も最大10万円受け取ることができます。支払う授業料によって異なるので、専門学校選びの際にはどの程度受け取れるのかを考慮して決めるとよいでしょう。

追加単位の費用

私の場合は、受験時点で単位規定を満たしていたので、追加単位は不要でした。

(ただし、合格後ライセンス登録時に21単位=21万円を追加で払っています。)

ただ、以下のような場合は追加単位が必要になります。

  • 会計単位がない!
  • ビジネス単位がない!
  • ライセンスを取得したい!

ワシントンライセンスは150単位必要になるので、大卒で130単位もっているなら、20単位の追加取得が必要です。

そしてこの単位取得費用は専門学校によってけっこう違うので注意してください

ProActiveなら1単位1万円、TACは約5,600円。Abitus*、大原なら授業料に含まれています。

(*Abitusはコースによって取得可能単位が異なります。大原は24単位までは無料のようです。)

単位代金は馬鹿になりません。上記の例ではProActiveでは追加で20万円必要になりますが、大原はゼロです。

専門学校選びではこの点も留意しましょう。

出願料・受験料・国際試験追加料

これが思っていたより高いです。最低でも約2,400ドル(26万円)必要です。

出願料(Application Fee)の175ドルは初回受験時に発生します。この時点で4科目出願も可能ですが、有効期間は6カ月なので4科目を6カ月で受けることになります。個人的には難しいと思います。

2回目以降の出願料(Registration Fee)は85ドル。同様に4科目同時でも可能ですが、6カ月以内に受験しないといけません。

受験料(Examination Fee)については、各科目208.4ドル

これらの出願手続が終わり、

「けっこう高いな」

と思いながら今度は別のサイトで受験地を日本に選択すると、なんと国際試験追加料(International Fee)が各科目356.55ドル。。。

いやいや。受験料より高いやん!おかしない?
とはいえ、アメリカに行くよりは手間も費用もかからないし許容範囲なのか?

そういう問題ちゃうやろ。足元みられすぎちゃうか。アコギな商売しますなー、NASBAはんも。

USCPA試験は高いのか?

専門学校に行く場合、安くても50万円かかります。

専門学校、必要単位、受ける回数によっては100万円以上かかる可能性もあります

しかし、それでも私は受ける価値はあると思います。

大手監査法人に転職できる可能性が高いことを考えると十分回収可能な資格です。

シニアレベルで800万円ぐらいは稼げます。給与が低いスタッフでも残業を考えれば600万円ぐらいはもらえます。

さらに、将来的には監査法人の勤務歴を利用し、外資系企業・コンサル等のさらに給与の高い会社への転職の可能性も高まります

また、一般企業でも英語+会計人材は非常に重宝されます。

わたしは取る価値のある、コスパのよい魅力的な資格だと思っています。

まとめ

USCPA試験にかかる費用は安くありません。

しかし、それに見合った価値があると思います。むしろ価格の高さが覚悟があるかないか、ひとつの参入障壁になって、日本におけるUSCPAの価値を押し上げてくれる可能性もあります。

正直、社会人が日本の公認会計士試験を受けるメリットはあまりないように思います。USCPAでもJCPAと同じようなキャリアは描けます。

むしろ英語能力がある分、監査法人からのステップアップという意味でUSCPAのほうが有利な気がします。

みんなでUSCPAを取りましょう!

補足

上記は試験合格に必要な費用になります。

ライセンス取得には別途費用が必要になります。以下の記事も併せて読んでみてください!

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