
USCPA(米国公認会計士)の資格をとったらどれぐらいの給与が期待できるのでしょうか?
USCPAの仕事は幅広く、一般企業の経理から、海外部門、監査法人やコンサルタント等様々な業種に転職可能なので、一概に「いくら」稼げるかはわかりませんが、ある程度は転職サイトから推測可能です。
2019年1月6日時点の転職サイト「indeed」の情報をもとに推測します。
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単純平均年収は647万円
indeedには、推定年収が表示される機能があります。
「USCPA」で検索した結果、下記のような情報が提示されます。
推定年収 | |
---|---|
500万円 | 931件 |
600万円 | 789件 |
700万円 | 613件 |
800万円 | 438件 |
1,000万円 | 214件 |
この情報を単純平均すると、平均年収は647万円です。
indeedに掲示されている年収は幅があるものが多いです(極端なものでは、社名非公開500万円~2,000万円や、PwCアドバイザリー500万円~1,500万円と非常に大きな幅が提示されています。)が、平均するとそれなりに納得感のある金額ではないでしょうか。
なお、1,000万円をこえる案件は、コンサル、マネージャー、インベストメントバンキングが多いです。
「USCPA+監査法人」検索だと平均年収647万円
監査法人勤務の場合、どの程度期待できるのかを確認するために、検索ワードを「USCPA+監査法人」に変更してみました。
推定年収 | |
---|---|
500万円 | 491件 |
600万円 | 428件 |
700万円 | 330件 |
800万円 | 233件 |
1,000万円 | 109件 |
平均が647万円と、USCPA全体検索と変わりませんでした。
「USCPA+アドバイザリー」検索だと平均年収740万円
アドバイザリーの場合はどうでしょうか?「USCPA+アドバイザリー」で調べてみました
推定年収 | |
---|---|
600万円 | 274件 |
700万円 | 227件 |
800万円 | 156件 |
900万円 | 102件 |
1,000万円 | 85件 |
平均は740万円と、全体平均よりもかなり高めになりました。
indeedの平均給与が示すUSCPAが目指すべき道
indeedの給与を見ると、USCPA取得者は監査法人系よりもコンサル系に進むべきです。
単純に給与がかなり良いからです。色々な仕事ができるのも魅力でしょう。
コンサル系に入るにはある程度の前職経験があるに越したことはないのですが、USCPA資格は転職には強い資格です。「英語がわかる+会計がわかる」はコンサル要素満載です。未経験でも受け入れてくれる会社は多くあるでしょう。経験不足は入社後実地訓練で積めばよいです。いちから始める場合は、給与水準は低いところからのスタートかもしれませんが、それを踏み台に次のステップを目指しましょう。
ただ、会計的な基礎を固めたい場合は、転職を前提に監査法人で数年勤務するのもありだと思います。
以前の記事で、USCPA資格を持つ役員を調べましたが、多くの役員は監査法人勤務歴があります。監査法人勤務者は会計的な素地が高いと思いますし、世間にもそう思われています。
監査法人勤務で監査を経験すれば、会計能力が上がるだけでなく、内部統制監査や会計監査を通じて色々な会社の業務の流れや仕組みを知ることができます。普通のコンサルは、会社の特定の困っている事を解決するだけなので、全体像を把握することは難しいです。より大局的な目で会社を見れるという意味では監査法人経験は価値があると言えます。
給与も悪くはないですし、監査法人勤務歴は職歴ロンダリングに使える側面もありますし。。。
監査法人は業界的にブラック体質(人手不足かつ金融庁の監督下にあるのでどうしても官僚的な側面があり、本質的でない業務が多い。)ではありますが、従業員は紳士な人も多く、良い意味でドライな体質なので居心地がいい人は居座ってもいいと思いますが、USCPAは監査法人では出世可能性が低いので、最終的にはより高い給与を求めて、コンサル系に行くのをオススメします。